中国などに分布し、日本では確認されていなかったツマアカスズメバチが作ったとみられる巣が対馬市で見つかった。

巣は7月、同市上県町の山林内で見つかった。高さ約15メートルのコナラの木の枝に長さ80センチほどの巣がぶら下がっており、同町の山村辰美さん(69)が8月27日と30日にカメラで写真撮影した。

写真を見たスズメバチ研究者の高橋純一・京都産業大准教授によると、巣の下部が筆先のように縦長になっており、ツマアカスズメバチの巣の特徴と一致していた。また、写真に写っていた働きバチも特徴が似ており、ツマアカスズメバチが営巣したとみられるという。