株価チャートを長い目で見ると、上下動を繰り返す一定のリズムが見つかる場合がある。この時間的なリズムを「日柄」という。また、上昇トレンド、下降トレンドの値動きの大きさ(値幅)がパターン化することもある。

 今回は、ネット証券のツールを利用して、日経平均の「傾向」と「値幅」と「日柄」を分析してみた。日柄と値幅は、「いつ頃買うか」「いつ頃利食うか」の目安にもなる。

 実際に利用したチャート分析機能は、GMOクリック証券の「スーパーはっちゅう君」、松井証券の「ネットストック・ハイスピード」、マネックス証券の「マネックス・マーケットステーション」、ライブスター証券の「livestar R」などに装備されている。各ネット証券の口座開設者向けツールで、利用料はすべて無料だ。

日柄的に見れば10月は軟調!?

 日経平均の頂点から頂点、底から底の日数サイクルを調べたのが【図1】だ。期間分析ツールは、指定した2点間の日にちと、逆方向に同じ期間のデータ本数を表示する。ここでは、頂点同士、底同士を結んでみた。頂点や底ぴったりではなく、だいたいチャート波動のサイクルが揃う日数に合わせた。

 その結果、頂点サイクルは約44日、底のサイクルは約50日と出た。この分析によれば、次回の底は、前回の底8月22日付近から50営業日目で11月5日。次の頂点が前回の9月24日付近から44営業日目で11月26日付近となる。

 日柄的に見れば10月上旬から下落が始まったとすれば、この後、11月上旬まで1カ月ほどは軟調な展開が続くことになる。