電通<4324、株価 - チャート>が4日ぶりに反発し、一時115円高の3700円まで買われた。2日引け後、海外本社の電通イージス・ネットワークが傘下のイージス・メディア・ロシアを通じて、ロシアのトラフィック社を買収すると発表、材料視された。

トラフィック社は、デジタルメディア戦略、メディアプラニングおよび広告枠の買い付け、広告制作、調査・分析、ソーシャルメディア・マーケティングなどデジタル領域全般のコミュニケーションを統合したサービスに強みを持つ。同社はすでにデジタル領域のサービスを、アイソバー傘下のアドウォッチ・アイソバーで行っているが、今回の買収により、同国デジタル広告市場におけるシェアは30%程度となる見込み。買収手続き完了には、ロシア独禁法当局の承認が必要で、およそ1カ月程度を要するとしている。

3日の終値は、前日比40円高の3625円。