富士山頂(3776メートル)で8月、大気1立方メートルあたり2・8ナノ・グラム(ナノは10億分の1)の水銀濃度が測定され、全国平均を上回っていることが、滋賀県立大の永淵修教授(環境科学)らの調査でわかった。

 2007年は最高の25・1ナノ・グラムを測定。中国大陸からの越境汚染とみられる。環境省は、来年から米国やベトナムなどと共同でアジア太平洋地域で定点観測事業を始める。

 健康に害を及ぼすレベルではないが、工場などから排出される汚染物質の影響をほとんど受けない山頂付近で平均値を超えている。永淵教授は「気象条件も合わせて分析すると、中国から汚染された空気が流れてきたことが原因とみられる」と指摘する