<円債市場>

10年国債先物中心限月・12月限(東証)   144.35(+0.12)

安値─高値   144.22─144.42

10年最長期国債利回り(日本相互証券引け値) 0.640%(─0.015)

安値─高値     0.650─0.640%

2日の国債先物は続伸。1日の米債市場が底堅い製造業統計や株高などが影響し軟化。この流れを引き継いで売り先行で始まった。ところが、期初の好需給が意識され、買い戻しが間を置かずに入った。後場も円高/株安を手掛かりとした買いが優勢で上値追いとなる場面があった。現物債は長いゾーンを中心に利回りに低下圧力がかかった。銀行勢が超長期ゾーンを買い進んだとの観測が出ていたほか、長期ゾーンは先物主導で強含みで推移した。20年146回債利回りは一時前営業日比3.5bp低い1.510%、30年40回債利回りは一時同4bp低い1.640%に低下。20年債は5月9日以来、30年債は5月8日以来の低水準になった。イールドカーブはブルフラット化の形状。日銀がきょうオファーした国債買い入れオペに関しては、残存5年超10年以下がほぼ市場実勢に収まった。

国債先物中心限月12月限の大引けは、前営業日比12銭高の144円35銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.5bp低い0.640%と5月10日以来の水準に低下した。