ドイツの自動車メーカー、ダイムラー<DAIGn.DE>は1日、製造工場をブラジルに建設することを明らかにした。この1年で新工場建設を発表したドイツの高級車メーカーはこれで3社目となる。
場所はサンパウロ近郊のIracemapolis。1億7000万ユーロ(2億3000万ドル)を投じ、メルセデス・ベンツの「Cクラス」と「GLA」を年間最大2万台生産することを目指す。
メルセデス・ベンツ部門の生産責任者アンドレアス・レンシュラー氏は「ブラジルにおける高級車部門にはすばらしい将来性があると考えており、メルセデスの最高級クオリティを備えた魅力的な2モデルをローカライズする予定だ」と述べた。
同社によると、早ければ2016年にも製造を開始する見通し。
ダイムラーのディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)は9月、ブラジルでは輸入だけに依存して成長することは難しいとして現地組立工場の建設に前向きな姿勢を示していた。

ブラジルでは昨年380万台の自動車が販売され、中国、米国、日本に次ぐ4番目の市場となっている。ただ、高級車部門は規模の点では増え始めたばかりであり、高い輸入関税が原因で売り上げ全体の1%にとどまっている。