2日の日経平均株価は前日比7円75銭高の1万4492円47銭で寄り付いたあと、やや強含んでから、一時下げに転じ場面もあったが、その後は上げ基調を強めている。米国株高や、景気回復期待が下支え要因として意識される一方、きのう消費税増税と併せた経済対策を発表したことで目先材料出尽くし感もあり、方向感に乏しい動きとなっていたが、その後、株価指数先物に比較的まとまとまった買い物が入り、指数上昇につながった。

業種別では、日新鋼HD<5413、株価 - チャート>などの鉄鋼株が上昇。国際帝石<1605、株価 - チャート>などの鉱業株や、商船三井<9104、株価 - チャート>などの海運株も買われている。ソフトバンク<9984、株価 - チャート>などの情報通信株も堅調。東電<9501、株価 - チャート>などの電力株もしっかり。個別では、13年8月中間期の連結利益予想を上方修正した古野電<6814、株価 - チャート>がカイ気配。13年8月中間期および14年2月期の連結業績予想を上方修正したダイセキS<1712、株価 - チャート>や、13年8月中間期の連結業績予想を上方修正したガリバー<7599、株価 - チャート>も上昇。

半面、住友鉱<5713、株価 - チャート>、住友電工<5802、株価 - チャート>などの非鉄金属株が下落。ブリヂス<5108、株価 - チャート>などのタイヤ株も軟調。JAL<9201、株価 - チャート>などの空運株も売られている。クレセゾン<8253、株価 - チャート>などのその他金融株や、HOYA<7741、株価 - チャート>などの精密株もさえない。個別では、13年8月中間期および14年2月期の連結業績予想を下方修正したフェリシモ<3396、株価 - チャート>が3日続落し、サンデン<6444、株価 - チャート>、ピクセラ<6731、株価 - チャート>などの下げが目立つ。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1490万株、買い1310万株で、差し引き180万株の売り越し」(外資系証券)。午前9時27分時点の東京外国為替市場は、1ドル=98円台前半(前日終値は1ドル=97円92銭-94銭)、1ユーロ=132円台半ば(同1ユーロ=132円84銭-88銭)で取引されている。