オバマ米大統領は1日、医療保険改革法に対する「イデオロギー上の聖戦」のために政府機関を閉鎖に追い込んだとして共和党を非難し、無条件で政府の業務を継続する法案を可決するよう求めた。
大統領はホワイトハウスで、共和党は安価な医療保険に加入する機会を多くの国民から奪うイデオロギー上の聖戦のために政府機関を閉鎖させたと述べた。
そのうえで、付帯条件無しで政府機関の業務を継続する法案への賛成または反対を単純に投票する「アップ・オア・ダウン投票(up-or-down vote)」をベイナー下院議長が行っていれば、閉鎖回避に必要な票が与野党双方から集まっていたはずだということが、多くの下院議員の話から明らかだ、と述べた。
また医療保険制度改革法(通称オバマケア)を無効にしたり、他の政治目的を達成するため、10月中旬に期限が迫る債務上限引き上げ問題を利用することは許されないとし「議会全体として危機による支配をやめなければならない」と強調した。債務上限引き上げに失敗すれば、その結果訪れるデフォルト(債務不履行)は甚大な影響を及ぼしかねず、「デフォルトは政府機関の閉鎖よりも格段に危うい。それは経済の閉鎖を意味するからだ」と警告した。