久光製薬<4530、株価 - チャート>は「サロンパス」ブランドで知名度が高く、医療用では「モーラス」ブランドで高いシェアを維持している。

1日、13年8月中間期(3-8月)予想の連結経常利益を、前回予想の前年同期比17.5%減の136億円から、同1.9%増の168億円へ修正し、通期予想は前期比15.9%減の278億円を据え置いた。中間期の販売費および一般管理費において、個別における研究費の未消化および販売費の第3四半期以後への移行により、前回予想を上回り、上方修正した。

一般用医薬品事業は厳しい販売競争が続くなか、昨年11月に投入した「アレグラFX」に加え、広告を一新した主力商品の「サロンパス」、「サロンパスシップ」は好調を維持。円安の影響を受けて、海外子会社業績も好調に推移している。ただ、広告宣伝費や販売促進費、米子会社の販管費の増加などが利益を圧迫する見通し。

期末配当の35円(年70円)は継続する予定。指標面に割安感はないが、業績悪化予想は織り込み済み。下値は堅く、良好な需給がサポート。5500円前後にまとまる戻り売りを消化後は、自律反発の動きが期待される。

1日の終値は、前日比20円安の5460円。