1日のロンドン株式市場で、英蘭系日用品大手ユニリーバ<ULVR.L> <UNc.AS>が11カ月ぶりの安値をつけた。同社は前日、新興国市場で事業の鈍化が加速していることを理由に、第3・四半期の売上高予想を下方修正している。

株価は3.6%下落し、相場全体の重しとなっている。新興国市場で事業を展開する他の企業も売りを浴びている。

ユニリーバは前日、第3・四半期の実質売上高の伸び率が3─3.5%と、前四半期の5%から鈍化するという見通しを示した。

同社の年間売上高で開発途上・新興国が占める割合は57%となっている。ユニリーバの株価は過去3カ月で7%低下している。

野村証券のアナリストらは、ユニリーバの1株当たり利益(EPS)予想と目標株価を6%引き下げ、ユニリーバの業績についての警告により、「複数の同業者においても不透明感が台頭している」と指摘した。