<円債市場>
10年国債先物中心限月・12月限(東証) 144.23(+0.11)
安値─高値 144.03─144.31
10年最長期国債利回り(日本相互証券引け値) 0.655%(─0.025)
安値─高値 0.685─0.655%
国債先物は反発。前場は10年債入札に備えた調整圧力に上値が抑えられたが、後場は入札を順調に通過したことでプラス圏に浮上。現物債も長いゾーン中心にしっかり。午前の取引では入札絡みの調整で上値を重くしたが、入札後は先物主導で強含みで推移した。安倍晋三首相が消費税引き上げを表明すると、財政規律の点で円債を下支えするとの見方が強まった。長期金利は一時0.655%と、5月10日以来の水準に低下する場面があった。超長期・中期ゾーンともに堅調。銀行勢が下期入りで動きを活発化させた。米国で与野党が暫定予算案で合意できず、一部の機関が閉鎖されることになったとの報道に対しては反応が限られた。マーケットでは、協議が難航し長期化することへの警戒が強まっており、10月1日の米国市場での株式相場への影響が注目されている。また、朝方発表された9月日銀短観は、大企業製造業足元DIがプラス12と市場予想(ロイター予測:プラス7)を上回った。市場では、消費税率引き上げを後押しする材料と受け止められたが、相場への影響は限られた。
国債先物中心限月12月限の大引けは、前営業日比11銭高の144円23銭。長期金利は同2.5bp低い0.655%。