安倍首相は1日午後、首相官邸で開いた政府・与党政策懇談会で、2014年4月から消費税率を8%に引き上げる方針を表明した。

 同日夕の閣議で正式決定する。日本銀行が1日午前発表した全国企業短期経済観測調査(短観)では、「大企業・製造業」の景況感がプラス12とリーマン・ショック以降最も高い数字を記録しており、国内景気の回復基調が鮮明になったと判断した。

 首相は1日の政府・与党政策懇談会で、「国の信認を維持し、持続可能な社会保障制度を次の世代に引き渡すため、来年4月1日に、消費税率を8%に引き上げる判断をした」と述べた。消費税率の引き上げは1997年4月以来2回目で、上げ幅3%は前回を上回る。政府は消費増税による景気の腰折れを防ぐため、景気対策に全力を挙げる方針で、5兆円規模の経済対策とあわせて発表する。