日経平均は大幅続落。米財政問題の先行き不透明感を背景とした外部環境の悪化が嫌 気され、主力株を中心に全面安の展開となった。明日発表される日銀短観、それを見 極めた上での消費増税判断を控えて、押し目買いの動きも限定的に。 大引けの日経平均は前日比304.27円安の14455.80円となった。東証1部の売買高は27 億903万株、売買代金は1兆8942億円。業種別では、鉄鋼や海運、証券、その他金融、 ゴム製品、保険、銀行、輸送用機器、不動産などの下落が目立っていた。一方、電 気・ガスのみが上昇した。 個別では、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>、みずほ<8411>など、メガバンクが総 じて軟調。また、トヨタ<7203>やホンダ<7267>、富士重<7270>など自動車関連もさえ ない動き。その他、決算発表を受けてニトリHD<9843>が大幅安となった。一方、千 代建<6366>は世界初の燃料電池車向け大型水素基地を建設すると伝わり堅調。また、 国交省が2020年までに電線の地中化を検討すると報じられ、昭電線HD<5805>など電 線株が賑わった。