埼玉・越谷市などで2日午後、住宅の屋根が飛ばされるなど大きな被害を出した突風について、気象庁は、スーパーセルと呼ばれる巨大な積乱雲が発生した可能性があると明らかにした。
スーパーセルは、直径数十kmにも及ぶ巨大な積乱雲で、1時間ほどで消える通常の積乱雲と比べ、数時間にわたって発生しているため、竜巻となるケースがあるという。
埼玉県警のこれまでのまとめでは、少なくとも63人がけがをして、このうち1人が重傷だという。
越谷市では、住宅7棟が全壊し、103棟が半壊したほか、市内の中学校では、体育館の屋根が飛ばされた。
自治体では、公民館に避難所を設けて、被害に遭った住民らの対応にあたっている。
また、東京電力によると、埼玉県と千葉県では、あわせて2万800世帯が停電となっていて、依然、全面復旧のめどは立っていないという。