<6067> メディアF 539 +10メディアフラッグ<6067>は、ミステリーショッパー(覆面調査)や店舗巡回など、店舗・店頭に特化したマーケティングを請け負うアウトソーサーである。流通業などのチェーン店舗を覆面調査する流通支援事業、消費財の販売現場を巡回し店頭販促を支援する営業支援事業、店舗・店頭の営業状況を把握する独自ソフト「Market Watcher」などを提供するASP事業、コンビニエンスストアを経営するストア事業の4事業を展開する。

8月8日に発表した上期(1-6月期)の連結業績は、売上高が14.34億円、営業利益が0.74億円となった(前年同期は未上場のため比較せず)。売上高では上期計画14.60億円に対して1.7%届かなかったものの、営業利益では同0.57億円に対して30.78%上振れて着地した。セグメント別にみると、営業支援事業では定期店舗巡回案件の受注好調でセグメント売上高が増加したほか、流通支援事業ではインドネシアでの大型案件の稼動が始まるなど堅調であった。

通期業績予想は2月に発表した計画を据え置き、売上高が前期比16.1%増の32.62億円、営業利益が同23.6%増の2.38億円としている。通期計画に対する進捗率は、売上高が44.0%、営業利益が31.1%となっている。

今後の成長戦略として、M&Aによる事業拡大や流通小売企業の事業再生、アジア地域を中心とした海外展開、新規事業などを進める方針。8月1日には、関西を中心に推奨販売を展開するキャビックの第三者割当増資を引き受け、持分比率51.0%で子会社化した。これにより、営業支援事業として展開している推奨販売を拡大するとしている。

なお9月17日に、和菓子の製造・販売を行う十勝の株式取得(完全子会社化)を発表した。完全子会社化により、メディアフラッグが覆面調査や店舗ラウンダー業務を通じて蓄積した店舗店頭の流通ノウハウを投入、十勝各店舗の店頭活性化を行うことで、経営状態の改善につなげていく。