日経平均は反発。49.98円高の14670.51円(出来高概算13億8000万株)で前場の取引 を終えた。25日の米国市場ではNYダウが5営業日続落、円相場はやや円高傾向にあるな か、日経平均は続落で始まった。3・9月期決算企業の配当落ちの影響が80円程度と予想 されているほか、日経平均構成銘柄に組み入れられた日東電工<6988>が前日の急伸の反 動安をみせた影響もある。これにより14550円レベルで始まった日経平均は一時14400円 処まで下げ幅を広げる局面をみせていた。 しかし、11時辺りから先物主導で急速に下げ幅を縮めるなか、前引け間際には一気に プラス圏を回復している。円相場も1ドル99円台に乗せてくるなど、円安に振れてきて いる。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバ ンク<9984>の上昇が、日東電工<6988>の下落インパクトを吸収している。 為替市場では急速に円安に振れるなか、先物主導でプラス圏を回復。配当落ち分が80 円程度と予想されており、これを即日吸収した格好となる。且つ、これをクリアしてプ ラス圏を回復しているため、先高感が一段と強まる格好であろう。 先物市場ではTOPIX先物に配当再投資の買いが観測されるほか、明日設定の「日本再 興戦略株式オープン」への期待感なども下支えとなっているようである。また、実質10 月相場入りとなったことで、動きやすさなども日経平均を一気に押し上げる要因か。 インデックスに絡んだ需給要因の影響が大きいとみられるが、首相は26日に国連で演 説を行う予定である。NY証取での講演では、経済運営について日本に帰ったら直ちに成 長戦略の次なる矢を放つと述べていた。国連での演説が「アベノミクス第2幕」へのキ ッカケとなる可能性なども意識されそうである。