みなさん、「あきらめる」ということに、悪いイメージを抱き過ぎているように思う。私は「あきらめる」ことは、そんなに悪いことだろうか、「あきらめる」ことにも、いいことがたくさんあると思っている。
 たとえば「ここであきらめてしまったら、何もなくなってしまう。ここまでやってきたことが無駄になる」という人がいる。ほんとうにそうだろうか。
「何もなくなる」というけれども、私の見るところ、「あきらめる」よりも「あきらめない」ことによって、すべてを失ってしまう人のほうが多くいるように思うのだ。