寄り付きの東京株式市場で日経平均は小幅続落。前日の米国株が債務上限問題などを警戒してさえない値動きとなったこと受け小口の売りが先行した。不動産、鉄鋼、機械などが下げている。半面、自動車、電機など輸出株は底堅い。

企業業績の上振れや政策期待は根強いものの、米株安に伴うリスク許容度の低下で海外勢の動きが鈍い。米債務上限問題をめぐる与野党交渉が難航すれば、新会計年度が始まる10月以降、米政府機関の窓口が閉鎖される可能性も指摘され警戒感が出ている。

きょうは9月期末の配当権利付き最終売買日であり、権利取りを狙う買いが入る可能性もあるが、権利落ち後の下落を警戒し前倒しで売却する投資家も多いと予想される。

個別銘柄では、米アプライドマテリアルズ<AMAT.O>との経営統合を発表した東京エレクトロン<8035.T>が気配値を切り上げている。同社株は日経平均採用銘柄であり、指数を下支えしている。