<8801> 三井不動産 3420 -85 売り先行。ドイツ証券では「さようなら、安倍首相」と題して、不動産セクターの投 資判断を「オーバーウェイト」から「マーケットウェイト」に格下げ、個別では、同 社を含め、大手4社の投資判断を揃って「バイ」から「ホールド」に格下げへ。同社 の目標株価は3900円としている。不動産マーケットに対して極めてネガティブな影響 を与える消費税率引き上げが決定的となったことを、格下げの背景としている。 <4022> ラサ工業 195 +50 ストップ高。放射性物質で汚染された土壌から、汚染濃度が高い土砂分を分離・回収 する装置を開発したと一部で報じられている。汚染土壌を1時間当たり50立方メート ル処理でき、年間30台の受注を目指すとされている。除染関連分野への高い関心が続 く状況下、株価水準の値頃感も妙味に短期資金の物色の矛先が向かっている。 <3288> オープンハウス 2575 +330 大幅高。先週末に東証1部に新規上場、公開価格1780円を18.0%上回る初値2100円を つけ、その後も上値追いの動きが続く状況となっていた。本日も買い先行の展開、不 動産市況の先行き上昇期待やセクター内での割安感の強さなど上値追いの材料に。な お、大和では、今期経常利益は前期比2倍の92億円、来期は同21%増の111億円と予想 している。 <6724> エプソン 1686 +70 続伸で連日の高値更新。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」 継続で、目標株価を2000円から2100円に引き上げている。通期営業利益予想は事前の 400億円から500億円へ引き上げているが、先週発売を開始した10種類の新製品が順調 に拡大し、加えて、ユーロ高が継続した場合のベストケースでは、営業利益600億円 も視野に入る可能性と指摘。 <6481> THK 2217 -87 売り優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニ ュートラル」に格下げ、目標株価も2600円から2200円に引き下げている。内需の回復 遅れや中国の季節的調整などによる売上未達を背景に、上半期決算発表時にも通期業 績は下方修正される可能性が高いと。今期営業利益は会社計画200億円に対して168億 円と予想している。 <9678> カナモト 2829 +32 売り先行後は切り返す。公募増資などで最大79億円を調達すると発表、朝方は株式価 値の希薄化懸念などが売り材料視されたが、足元のファイナンス銘柄のその後の堅調 な株価推移なども思惑視して、売り一巡後は押し目買いなどが優勢に。公募株280万 株、オーバーアロットメントによる売出42万株を予定、発行済み株式数は最大で10% 増加する見通し。調達資金はレンタル用建機の投資額の一部に充当する計画のよう だ。 <4716> 日オラクル 3785 -215 大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は94.2億円で前年同期比3.9% 減、通期計画468億円、前期比9.7%増に対して低調なスタートになったことを嫌気す る動きが先行へ。SMBC日興証券では、普及価格帯製品での競争激化などを想定で 業績予想を下方修正、つれて、目標株価も4600円から4000円に引き下げている。 <5363> 東京窯業 248 +50 急伸でストップ高。特に目立った材料は観測されないが、業績上振れ期待などが改め て再燃する状況にもなっているようだ。今期営業利益は4.7億円の計画だが、新四季 報では8.4億円を予想している。足元では、中国景気回復などを背景に鉄鋼株が強い 動きとなっており、周辺銘柄の一角として物色が波及する流れにも。