板橋両親殺害、当時15歳少年(創価3世)に懲役14年

20日の朝、管理人室の和室で仮眠をとっていた父親の頭部を鉄アレイで強打して、
首を包丁で切った 母親が帰ってくると、今度はその包丁で母親にも切りつけ、
メッタ刺しにした。誠も母親の抵抗でかなり傷を受け返り血で真っ赤になった

この事件報道で欠落していたのが、事件の背景となった宗教問題である。
両親は創価学会に所属する熱心な創価学会員で、父方も母方も
祖父母の代から熱心な創価学会員で、誠はその三代目だったのである。

「父親は午前中に必ず仮眠をとっていたそうです。というのも
、熱心な創価学会の信者だった父親は朝、全身全霊を込めて
長時間必ずお題目を上げるので、体力を使い果たしてしまうのだそうです。
父親が寝てしまうので、誠が管理人の仕事をどうしても
引き受けなければならない。誠が高校に入ってから母親がパートに
出るようになったので、ますます誠の負担が大きくなってしまう。」

◎父親への増悪
「少年は、お前は信心が足りないからあんなバカ学校へ行ったんだ。
お前は俺よりバカだと父親に罵られ、殴られているんです。
普段から一心不乱にお題目をあげないと罵られる事が多かったそうですが、
あまりにもいろいろな仕事をさせられるので抗議したところ
頭を押さえられて、そういわれたのです。」
父方の実家は都下多摩地区にある。
特に祖父(73)は地元でも有名な学会員信者だ。
近所の住人によると「お題目が始まるのは。朝8時頃かしらね、
しわがれた声で南無妙法連華経が1時間は聞こえてきます。
熱心ですよ。意味が分からなかったので、何宗ですか
、と聞いたら創価学会だと教えてくれました。」

宗教とは人間の幸福を祈るはずである。その宗教に
帰依しながらなぜこのような悲劇が起きてしまったのでろうか。
「この少年のように2世3世というのは、親が学会員で
生まれながらの信者です 
しかし自分なりに仕事も手伝って学校にも通っているのに、
信心が足りないと全否定されている。
聖教新聞を開けば、とても宗教団体と思えないような
攻撃対象への罵詈雑言が溢れていますが、
これを毎日一生懸命読んでいる信者の仲には、
集団ヒステリーに近い凶暴化した意識に陥る者も出てきています。

<『週刊新潮』平成17年7月7日号より抜粋>

2006年12月2日 カルトの被害者 当時15歳少年は懲役14年の判決を受けて

栃木裁判長が「罪を償い、立派な社会人として再出発することが両親への
供養になる」と諭すと、小さくだが、しっかりと「はい」と答え、うなずいた。
弁護人の1人と目が合うと笑みを浮かべ「でしたね」と短くひと言。
「何かないの?」と問いかけられると、「(主張は)ことごとく
(裁判所に)つぶされましたね」と話した。
都内で会見した弁護団は「虐待は受ける側にどんな意味があるかどうかなのに、
裁判所は理解していない」と、父親らの虐待を認めなかった判決を批判した。