[東京 19日 ロイター] - 麻生太郎財務・金融担当相は19日午後、全国証券大会であいさつし、足元景気は「順調に上向いている」としたうえで「安倍政権ができたときから(株価は)7割高ぐらいになっている。経済の再生に第一歩を踏み出したことははっきりしている」と述べ、政権発足後の経済政策の効果を強調した。
財務相は「デフレ不況からの脱却にいかに対応するかを、優先順位の一番に置いて考えていかねばならない。経済成長を確かにするには、その果実を全国に広めていく(ように)経済政策のパッケージをまとめないといけない」と述べた。
<NISAは成長資金供給に貢献>
来年1月から始まるNISA(少額投資非課税制度)にも言及。「お金はあるが、どこに何をしていいかわからないという時、こういった窓口が開かれたことで、成長資金の供給拡大に大きく貢献すると思っている」と期待を表明した。
総合取引所に関しては「成長分野への資金供給と、安定的な資産形成が両立することを考えていかねばならない」としたうえで「総合取引所の実現は重要課題のひとつ」と表明。「日本取引所グループは総合取引所の中核となることを切に希望、期待している」と話した。政府も「早期実現に向けて今後とも積極的に手伝いたい」とした。