東京の新宿を拠点に、「日本駆け込み寺」という名称で悩みを抱える人たちからの相談対応などをしている団体の事務局長が、コカインを所持していた疑いで警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、新宿・歌舞伎町を拠点に活動する公益社団法人「日本駆け込み寺」の事務局長、田中芳秀容疑者(44)です。
警視庁によりますと18日夕方、新宿区の路上でコカインの入った袋1つを隠し持っていたとして、麻薬取締法違反の疑いが持たれています。
現場で一緒にいた20代の女の容疑者も逮捕されましたが、「日本駆け込み寺」を相談で利用していたということです。
ホームページによりますと、「日本駆け込み寺」は、2011年から現在の名称で活動し、家庭内暴力や不登校、貧困や薬物の問題など、幅広い相談に対応し、最近では歌舞伎町の「トー横」と呼ばれるエリアに集まる若者の支援なども行っています。
創設者の玄秀盛代表はNHKの取材に対し、「団体への信頼を裏切ってしまい申し訳ない」と話しています。