国民の怒りの主なポイント
生活への負担増と主食の価格高騰への不満
米は日本人の主食であり、価格が2024年から2025年にかけて1.5〜2倍に急騰したことで、家計への影響が深刻化。たとえば、東京でのコシヒカリの小売価格は2024年1月の5kg2440円から2025年1月には4185円に上昇。
Xでは「米の価格、たった一年で倍近くの値上がり。日本人の命の源である米だけは、国がある程度守っていると勘違いしていた。こんなに価格の制御ができないとは」(
@kuratamagohan
)といった声が上がり、国民の失望感が顕著。
スーパーでの米の価格高騰に直面した主婦の声として、「小学生と年少の2人の娘を育てていて、主食の米は食べる量を減らせない。家計を圧迫されてきついです」とのコメントも報道されている。
政府の対応の遅さへの批判
政府は2025年2月に備蓄米21万トンの放出を決定したが、2024年夏の米不足以降、対応が後手に回ったとの批判が強い。農林水産省は当初「新米が出回れば価格は下がる」と静観していたが、価格は高止まり。
江藤拓農林水産大臣は「この半年あまりの期間に、なんでもっと早く決断できなかったのかという批判は、甘んじて受け止める」と述べ、対応の遅れを認めた。
Xでは「政府はクズ」との厳しい意見が飛び交い、街頭インタビューでも政府への不信感が表明されている。
農協による出荷調整や高値での米買い集め(例:全農新潟県本部が2025年産米を60kgあたり2万3000円の最低保証額で買い集め)が、価格高騰を助長しているとの指摘も。
構造的な問題への怒り
米価格高騰が一時的な需給バランスの問題ではなく、減反政策や流通システムの歪み、JAの市場支配など構造的な課題に起因しているとの認識が広がっている。
Xでは「令和の米騒動、百姓一揆。日本人が主食の米が食べられなくなって初めて気づく日本を売る者の正体」と、政策や利権構造への怒りが表明されている。
備蓄米放出が「JAに市場をコントロールさせるための手段」と疑う声もあり、真の食料危機時に国民が恩恵を受けられないとの懸念も。
輸出増加への不満
米の輸出増加が国内の供給不足を招いているとの見方から、「ほら、日本の米🌾がどんどん輸出されてるねん。だから、米🌾が足りなくなって高騰しとるねん🔥」と怒りを表明する声も。
特に2025年の大阪・関西万博での訪日外国人需要増加(約350万人予測)が、米の需要をさらに押し上げ、価格上昇圧力を高めるとの指摘がある。
国民の具体的な声(Xから抜粋)
「米の価格、たった一年で倍近くの値上がり。こんなに価格の制御ができないとは。」(
@kuratamagohan
)
「日本の米が2倍以上に値上がりしているのはこの損失の穴埋めに使っているからでしょう。全国の庶民から巨額を吸い上げているのでしょう」(
@x__ok
)
「令和の米騒動、百姓一揆。日本人が主食の米が食べられなくなって初めて気づく日本を売る者の正体。」(
@kharaguchi
)
「まじで米農家ってゴミだな。国民の最大の敵や」(
@satobtc
)
「酷すぎる‼️ジャンク債を沢山買って多額の負債を背負っているツケを国民に支払わせるなんて‼️農協潰れろ‼️」(
@T5v7T8YXkD15gL3
)
背景と補足
価格高騰の原因: 2023〜2024年の猛暑による収量減少、品質低下、流通の出荷調整、円安による輸入コスト増、海外需要の増加などが複合的に影響。
政府の対策: 2025年2月から備蓄米放出の運用を見直し、需給ひっ迫時に市場へ供給する制度を導入。21万トンの放出が決定されたが、買い戻し条件付きのため効果は限定的との見方も。
今後の見通し: 専門家は、2025年秋の新米シーズンでも農協の高値買い集めや構造的問題から価格下落は期待薄と指摘。 早ければ2025年4〜5月に備蓄米放出の効果で若干の下落がある可能性も。
注意点
Xの投稿には感情的な表現や未検証の主張(例:農林中金の損失補填説)が含まれる。これらは国民の怒りや不信感を反映しているが、事実関係は慎重に扱う必要がある。
米農家への批判が目立つが、農家側も猛暑やカメムシ被害、資材コスト高騰に直面しており、価格高騰が必ずしも農家の利益に直結していないとの声もある。