オンラインカウンセリングには多くのメリットがありますが、対面カウンセリングとは異なる注意点や制約もあります。以下に、主なデメリットを紹介します。

1. 直接対面でのやり取りができない
カウンセラーが表情や細かい仕草、雰囲気を把握しにくいため、微妙な心の変化を感じ取りにくいことがある。
相談者側も、画面越しでは感情をうまく伝えにくい場合がある。
2. インターネット環境に左右される
通信状況が悪いと、音声が途切れたり、映像が乱れたりしてストレスになる。
Wi-Fiやデバイスの不具合によってスムーズに会話できない可能性がある。
3. 緊急時の対応が難しい
対面カウンセリングと違い、直接的なサポートができないため、急な精神的危機(パニック発作、自傷行為の衝動など)に対処しづらい。
医療機関との連携が必要な場合、すぐに対応できないことも。
4. 医療行為ができない(薬の処方不可)
一般的なオンラインカウンセリングでは、薬の処方や診断ができないため、うつ病やパニック障害などの治療には向かない。
精神科医によるオンライン診療とは異なるため、症状が重い場合は適切な医療機関を受診する必要がある。
5. 話しにくい環境の場合がある
家族と同居している場合、カウンセリング内容を聞かれたくないため、プライバシーの確保が難しいことがある。
静かな環境がないと、集中して話せない場合がある。
6. カウンセラーとの相性が合わないことがある
画面越しではカウンセラーの人柄や雰囲気を感じ取りにくいため、相性が合わないと感じることがある。
一度話して合わない場合、別のカウンセラーに変更する手間がかかる。
7. 継続のモチベーションを維持しにくい
予約が手軽なため、「今は大丈夫だから」と途中でやめてしまうことがある。
直接通うカウンセリングに比べて、継続しやすさに個人差が出る。
8. 無資格のカウンセラーがいる場合も
一部のオンラインサービスでは、臨床心理士や公認心理師の資格を持たないカウンセラーが在籍している場合がある。
信頼できるプラットフォームを選ばないと、適切なカウンセリングが受けられないことも。

オンラインカウンセリングは手軽に利用できる反面、通信環境の影響や緊急時の対応の難しさなどのデメリットもあります。また、医療行為ができないため、症状が重い場合は精神科や心療内科の受診が必要になることも。自分に合ったカウンセリング方法を選び、安心して利用できるサービスを選ぶことが大切です。