★内服薬
・プロペシア
プロペシアは、アメリカのメルク社が開発した初の男性型脱毛症(AGA)治療用の内服薬で、現在では60カ国以上で使用されています。日本でも2005年に厚生労働省から承認されています。主成分「フィナステリド」は、抜け毛の原因となる「ジヒドロテストロテン」の増加を抑制します。

・ザガーロ
ザガーロは、イギリスのグラクソ・スミスクライン社が開発したAGA治療薬です。日本では2015年に承認されました。主成分「デュタステリド」が抜け毛の原因となる「ジヒドロテストステロン」を抑制します。プロペシアに効果がなかった方でもザガーロで発毛が見られる例があり、注目されています。

・アボルブ
アボルブもグラクソ・スミスクライン社が開発したAGA治療薬で、主成分はザガーロと同じく「デュタステリド」です。アボルブは、前立腺肥大症の症状を改善する薬ですが、抜け毛の原因となる「ジヒドロテストステロン」を抑制します。ただし、日本ではAGA治療目的での使用は認められていません。

・ミノキシジル錠(ミノタブ)
アメリカのアップジョン社(現ヴィアトリス製薬)が開発したミノキシジルは、毛母細胞の分裂を促進し、発毛を促します。しかし、日本ではミノキシジルの内服薬は認可されておらず、医師が全責任をもって輸入・処方することが許可されています。

★外用薬
・ミノキシジル
ミノキシジルの外用薬は、国内で5%までの濃度が市販薬として認可されています。内服薬と比べて効果はゆるやかです。ローションタイプが一般的ですが、ジェルタイプもあります。

★注入療法
・メソセラピー
メソセラピーは、新しい発毛治療法で、成分を直接頭皮に注入します。治療後の発毛までの時間が短いことが特徴です。

・HARG療法
HARG(Hair Re-generative therapy)療法は、毛の再生力を高める治療法で、HARGカクテルと呼ばれる薬剤を頭皮に直接注入します。この治療は、一時的に毛髪を再生させるのではなく、毛母細胞の本来の能力を取り戻すためのものです。