飲酒による薄毛には以下の4つの要因があると考えられます。


①体内のアセトアルデヒドを増加させる
アルコールは人の体内に入ると肝臓で分解されます。その際にアセトアルデヒドという有害物質が発生します。
適量のアルコールであれば、肝臓が分解できるのですが、適量を超えると分解しきれずに体内を循環してしまいます。
そして、体内を循環するアセトアルデヒドはジヒドロテストステロン(男性型脱毛症の主な原因)を増加させ、薄毛の原因を作ってしまうのです。

②睡眠の質を低下させる
アルコール分解時に発生する、有害物質アセトアルデヒドは睡眠にも悪影響を与えます。睡眠を促すための「寝酒」という習慣がありますが、睡眠前の飲酒はむしろ睡眠の質を低下させ、毛髪の成長に関わる成長ホルモンが正常に分泌されず薄毛のリスクを高めてしまうと考えられます。

③タンパク質の合成を妨げる
適量を超えた飲酒によって、肝臓がアルコールの分解に忙しくなってしまうと、タンパク質の合成が間に合わなくなります。髪の毛は主にタンパク質で構成されているため、タンパク質の合成がうまく行われなければ、毛髪の成長に悪影響を及ぼすことになります。

④アミノ酸とビタミンが消費されてしまう
毛髪の育成には欠かせない栄養素である、アミノ酸とビタミン類はアルコールを体内で分解する際に、このアミノ酸とビタミン類が必要以上に多く消費されてしまいます。