①健康状態のチェック
捨て猫を拾ったら、最初にすることは「健康状態のチェック」です。
自分でできるチェックとしては、
元気があり、鳴いたり、動いたりしているか
極端に体が冷えていないか
目ヤニや鼻水が出ていないか
ノミがついていないか
下痢をしていないか
などがあります。外傷があったり、グッタリしているようならすぐに動物病院で診てもらいましょう。
捨て猫の場合は、お腹の中に寄生虫がいたり、ノミを持っている可能性が非常に高いです。子猫の場合は特に体調が変化しやすいため、できるだけ早く一度獣医さんに見てもらうようにしましょう。
また、捨て猫は免疫力が低いので、感染症や猫風邪にかかっていることがあります。目ヤニや鼻水が出ていたら、応急処置として、湿らせたガーゼやコットンで優しくふいてあげましょう。
その後は獣医さんに診てもらえば適切な処置をしてくれます。
②温かくしてあげる
捨て猫を拾ったら、寝床を作ってあげましょう。
特に、生後間もない猫は「保温」が必要です。ダンボールにバスタオルや不要になった洋服などを敷き、暖かい寝床を作ってあげましょう。
ペットボトルにお湯を入れた湯たんぽや人用のカイロを用意します。その際、カイロや湯たんぽでやけどをしないよう、タオルなどで包んで体に直接触れないよう寝床に置いてあげてください。
また、生まれたての猫は数時間おきの授乳が必要になります。授乳のついでにペットボトルのお湯を替え、温かい寝床を確保してあげてください。
先住猫がいない場合、夏場はエアコンで冷えてない部屋、冬場は暖房の効いた温かい部屋に寝床を置いてあげると良いですね。
③食事を与える
捨て猫は保護されるまで、まともに食事も摂れず栄養が不足している状態です。拾ったら、すぐに食事を用意しましょう。
成猫ならドライタイプの餌でも与えれば食べてくれると思いますが、生後間もない子猫には猫用ミルクやウェットフードを与えます。
最近はペットショップの他に、ドラッグストアにも猫用のミルクやウェットフードが置いてあります。人用の牛乳ではなく、必ず、猫用のミルクをあげましょう。
④排泄を促す
子猫の排泄は、普通母猫が教えますが、捨て猫が生まれたてだった場合、排泄の仕方を教わっていません。一度教えるとすぐにできるようになりますので、排泄の方法を教えてあげましょう。
方法は簡単です。最初にトイレを作ります。猫トイレの砂がなければ、新聞紙を細く切って浅めのダンボールや容器に入れ敷き詰めます。
猫をダンボールに移動させ、湿らせたティッシュで陰部をチョンチョンと刺激してあげると排泄します。
オシッコのついたティッシュは捨てずに新聞紙の上に置いておくと、猫はそこがトイレだと学び、次からは自分でトイレに入り排泄するようになります。
子猫のうちは●●●がスムーズに出ない子もいますが、肛門にティッシュをあて、ティッシュの上から指で優しく刺激します。
たいていこの方法で●●●もしますが、便が固くなっていて出にくくなっていることもあるので、数日●●●が出なければ動物病院で摘便してもらいましょう。
捨て猫が下痢をしている場合、お腹に寄生虫がいる可能性があります。獣医さんで薬を処方してもらいましょう。