捨て猫を拾ったら、まずは捨て猫か飼い猫(迷い猫)、または野良猫なのかを見極めましょう。


■生後間もない子猫は捨て猫や野良猫の場合が多い
子猫の場合、人間によって捨てられた捨て猫の場合と、母猫とはぐれてしまった野良猫の場合などがあります。
例えば、ダンボールやビニール袋に入れられ、置き去りにされている場合は、人間によって捨てられた捨て猫と言っていいでしょう。保護が必要になります。

また、毛艶が悪く、ガリガリに痩せている、子猫でもダンボール等に入れられていない場合は、野良猫の可能があります。近くに母猫がいないか確認してみましょう。

母猫とはぐれてしまった子猫はひとりでは生きていけないため、場合によっては保護が必要になります。


■捨て猫ではなく飼い猫、迷い猫の場合も
首輪をしている、人懐っこく、健康的な体格、毛並みが良い猫の場合は、捨て猫ではなく外飼いの飼い猫です。首輪をしていたり、きれいな毛並みをしている猫は、飼い猫のお散歩中と判断できます。

ただし、首輪をしていても毛並みが悪く汚れていたら、迷い猫かも?近くに貼り紙があったり、交番や保健所に届け出している場合もあるので確認してみましょう。
地域の保護猫ボランティア団体があれば、情報を保有している可能性もあるので、そちらにも問い合わせてみてください。

飼い猫が外に出たきり帰って来ず、心配している飼い主さんに安心してもらえたら何よりですね。
捨て猫や野良猫を拾ったり見つけたりした時の相談先

■近隣の動物愛護センターに相談
まず一般的に多いのは、近隣の動物愛護センターに相談することです。
飼い猫が脱走して迷子になっているのであれば、飼い主からの届けが出ていることもあるからです。
しかし、動物愛護センターでは飼い主や里親が見つからなければ殺処分の恐れがあります。
最近では、殺処分ゼロを目指す取り組みが行われていますが、それでも平成29年度に殺処分された犬猫は43,227匹となっています。
成猫になると里親が見つかる確率がグッと下がってしまうため、動物愛護センターに相談する場合は、協力や登録している動物保護団体があるか確認しましょう。

■動物保護団体に相談
今ではたくさんの動物保護団体が活動しているので、動物保護団体に相談する人も多くなってきました。
インターネットで検索すれば、たくさんの動物保護団体が出てきます。
しかし、中にはきちんと管理や飼育ができていない動物保護団体もあるため、しっかり吟味する必要があります。

心配であれば、動物愛護センターから保護団体を紹介してもらうこともできます。

親子で保護が必要、野良猫みたいで警戒心が強い、という時にも動物保護団体は頼りになりますよ!

■警察に相談
捨て猫を拾った時は、警察に相談するのも1つの方法です。
もしかしたら迷いネコで、飼い主から届けが出ているかもしれません。
警察では拾得物届けを出し、3ヵ月間飼い主がみつからなければ拾った人のものになります。
ただし、飼い主がみつかるまでの間は自宅でお世話をしなければなりませんし、飼い主がみつからなければ、また振り出しに戻ってしまいます。