■お菓子
・チョコレート
チョコレートの中のテオブロミンという成分が中毒症状を引き起こします。
中毒量はテオブロミン100mg/kgとなりますが、チョコレートの種類によってテオブロミンの含まれる量が違うので厄介です。一般的にミルクチョコレート、ダークチョコレート、ブラックチョコレート、ココアパウダーの順に含まれる量が多くなります。
症状は嘔吐下痢・興奮・多尿・痙攣などで、摂取後1~4時間で発現します。
・キシリトール
人間では無害ですが、犬にとっては有害です。これは人間と犬の糖分解の機序が異なるためで、犬の場合、キシリトールを摂取すると急激に低血糖を引き起こします。
症状は下痢嘔吐・元気消失・無気力・震えなどで、摂取後1時間以内に現れます。
中毒量は100mg/kgといわれていますが、市販のガムは種類によってキシリトールの含有量が異なり、どれだけ食べたかを判断するのは難しいところです。
・焼いていない状態のパン生地
「中毒」ではありませんが、イーストの働きで生地が消化管の中で膨らみ閉塞し、胃がねじれてしまう胃捻転などを引き起こす可能性があります。