恐怖や怒りを感じているタイミングでひっかくという場合は、猫の本能ですしそのタイミングで手を出してしまった飼い主様も悪いかもしれませんが、日常的にひっかくという場合はどうにかしてしつけを行わないといけません。具体的に猫がひっかく時はどのような対処法を行えばよいのでしょうか?

■爪を切る
普段からひっかき癖のある猫でも興奮をしたときだけひっかいてくる子でも、ひっかかれないために爪を短く切る癖を普段からつけておきましょう。
爪が短ければ飼い主様も怪我の回数を減らせますし、猫が意識をしていないのにひっかいてしまう事故も防げます。
また爪が伸びすぎてしまうと、伸びた爪がソファやカーテンに引っかかり取れてしまう事故などにも繋がります。愛猫の怪我防止のためにも定期的にチェックをして、爪切りを頻繁に行ってあげるようにしましょう。

■興奮をしている時は手を出さない
猫にひっかかれるタイミングで最も多いのが興奮している時に慌てて手を出してしまいひっかかれてしまうパターンです。恐怖で我を忘れている時や、喧嘩をして我を忘れている時、猫はたとえ飼い主であろうと自分に危害を加えるのではないかと思ってしまい攻撃を仕掛けてしまうこともあります。
人間でも我を忘れてしまい錯乱するのと同じような状態です。そのような状態に陥った猫はたとえ飼い主様が優しく声をかけてあげても耳に届きませんので、まずは冷静にさせてあげることが大切です。
そのため、愛猫がパニックになっているからと慌てるのはやめて、まずは一匹だけにしてあげるようにしましょう。できればその場から離れて部屋に閉じ込めてしまうのがおすすめです。
それができないのであれば、霧吹きなどで猫の体に水を軽くかけてあげましょう。水をかけられた事で冷静になるかもしれません。これは猫同士で喧嘩をしている時にも有効な方法なので、ぜひ覚えておいてください。
そのほかにも大きな音で気をそらしたり、どこかの暗くて狭い場所にいるならばそっとしておいてあげる事で、愛猫を冷静さを取り戻してくれるはずです。愛猫の恐怖心を一刻も早く取り除いてあげるためにも、飼い主様が痛い思いをしないためにも、興奮状態の猫はそっとして置くことを覚えておきましょう。
また、予防としては猫を興奮状態にするようなことをしないようにしましょう。
警戒心が強い猫であるならば、来客があるときは他のお部屋に入れて来客者と会わせないようにする、大きな音などは極力立てないようにするなど、普段の生活の中で注意をすることも忘れないでくださいね。