テキストを読み込む前に、数回分の過去問を”解答・解説を見ながら”読み込んでください。

高得点を取る自信のある方を除き、学習がほとんど進んでいない状況でいきなり過去問を解くことは避けたほうが良いでしょう。

”本番の試験で”合格点を取ることが重要なので、初学者の段階で「何点とれるか?」の判定に意味はありません。

あやふやな知識で問題を解くことに時間を使うくらいなら、基本的なことをしっかりと覚えることに労力を使いましょう。


このプロセスの目的は【出題者の意図をつかむ】ことです。

特に資格試験や検定試験の場合、学習のポイントとなるのはあくまでも”出題者が重要だと思っていること”を”出題者が必要だと思っている水準まで身につける”ことです。

過去問を読んでいると、彼らがどの項目を重要だと思っているか(=出題の可能性が高いか)がぼんやりと見えてきます。

・テキスト全体から”広く浅く”出題されているか、それとも特定分野の出題比率が高いか?
・毎回、同じような問題か、出題箇所や形式を大きく変えているか。
・引っ掛け問題が出されるか?素直な問題がほとんどか?
・テキストの記述通りに出題されているか?試験ではテキストの言い回しを変えているか?
・総出題数や出題形式が変更されていないか。
・選択式の場合、解答の数字等は満遍なくばらけているか?並びにクセがないか?(例:5択問題で、2の解答が5回続いていた、1と5の解答が交互に3回連続していた、等)

記述式の問題がある場合は、選択式(マークシート等)のみの場合と比べてより深い理解が求められているため、しっかりと対策を行う必要があります。

問題と解答を覚えるくらい、過去問を読み込むことをお勧めします。