「南北融和ムード」に包まれていたはずの朝鮮半島が揺れている。

きっかけは、6月16日に北朝鮮が南北の軍事境界線に近い開城(ケソン)工業団地内にある南北共同連絡事務所を爆破したことだった。同事務所は2018年に4月におこなわれた南北首脳会談の後、両国の当局者が利用するために設立された。

「南北和解の象徴」と言われていたこの施設を爆破した理由を、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は韓国の脱北者団体が体制批判をするビラを散布したからだと説明。