モンゴロイド、すなわち東アジアの人種の中でもとりわけ日本人は、遺伝的にあごが小さいことで知られています。しかし私たちの口の中には、欧米に多く住む白い肌のコーカソイドと同じ大きさの歯が、同じ本数である32本(親知らずの4本を含む)生えるのです。したがって、小さなあごの中で1列に歯が並ぶことができず、前後にずれて生えてくることが、多々あるのです。その中の一つが、八重歯と呼ばれる症状となります。八重歯に限らず、出っ歯やすきっ歯など、多くの悪い歯並びの症状は、この「あごの小ささ」が原因である場合が多いのです。