「家族葬」は、とくに通夜のときにその特色があらわれます。

 ほんらい、通夜と葬儀は、遺族と親族だけで故人を偲び、一般弔問客は翌日の「告別式」でお別れするのが通例でした。それが「告別式」の意味でした。

 しかし、首都圏を中心に戦後の高度成長のころから、職場のしがらみもあって「故人のことはあまり知らないが、おつきあいだから」と義理で参列されることが増えてきました。