俺 「そうですか・・・」

息子『そのリョウメンスクナをね、
   天獄は教団の本尊にしたわけよ。呪仏(じゅぶつ)としてね。
   他人を呪い殺せる、下手したらもっと大勢の人を
   呪い殺せるかも知れない、とんでもない呪仏を作ったと、
   少なくとも天獄は信じてたわけ』

俺 「その呪いの対象は?」

息子『・・・国家だとオヤジは言ってた』

俺 「日本そのものですか?
   頭イカレてるじゃないですか、その天獄って」

息子『イカレたんだろうねぇ。
   でもね、呪いの効力はそれだけじゃないんだ。
   リョウメンスクナの腹の中に、ある物を入れてね・・・』