息子『ごめんねぇ。オヤジに念押されちゃって。
   本当は電話もヤバイんだけど』

俺 「いえ、こっちこそ無理言いまして。アレって結局何なんですか??」

息子『アレは大正時代に、見世物小屋に出されてた奇形の人間です』

俺 「じゃあ、当時あの結合した状態で生きていたんですか?
   シャム双生児みたいな?」

息子『そうです。生まれて数年は、岩手のとある部落で暮らしてたみたいだけど、
   生活に窮した親が、人買いに売っちゃったらしくて。
   それで、見世物小屋に流れたみたいですね』

俺 「そうですか・・・でもなぜ、あんなミイラの様な状態に??」

息子『正確に言えば、即身仏ですけどね』