同じ釜ヶ崎の労働者同士が仲良くなる仕事づくりではなく、対立させられる仕事づくりとはいったいなんなのか。おりしも釜ヶ崎公民権運動の人たちがNPO法人ホームドアに対して申し入れた「CRIMELESS(クライムレス 直訳すると『犯罪無し』)」事業の中止についての申入れ」という文書を手にしました。
この法人が行おうとしている「CRIMELESS(クライムレス)」事業とは「暗い夜道を歩くのが怖い人から寄せられる携帯アプリからのパトロール要請や、犯罪統計、GPSを駆使した防犯ルートを、特別な訓練を受けたホームレスの人が、缶集めの要領でパトロールをします」というもの。
仕事づくりにかこつけて、きれいごとを並び立て、労働者が労働者を自警団よろしく警察を補完する形で監視し、対立させ、労働者を反動の側に組織しようとすることは許せません。釜ヶ崎は恐いところと言って、これを逆手にとって、監視カメラをつけまくる権力とどこが違うのでしょうか。