今から約20年前の1998年に保険業法が改正され、各保険会社が保険料を自由に設定できるようになりました。各社とも保険料金を下げるために、商品の拡充に努めました。そうしたリスク細分型の保険商品の中で、保険料に大きくかかわってくるのが年間の走行距離数です。

保険加入時に使用目的について3つのパターンから選択することが多いです。1つめは日常、レジャー使用、2つ目は通勤、通学使用、3つめは業務使用です。当然日常、レジャー使用のパターンが一番走行距離が少ない形になりますので、保険料も一番割安の形になります。

また、具体的に年間の走行距離を申告することで、保険料の割引を行う保険会社も数多くあります。一般的に通勤、通学などで日常的に車に乗る方の年間走行距離は10,000キロから12,000キロ程度と言われます。そのため、各保険会社でも距離設定は異なるのですが、多くは年間5000キロ未満、5000キロから1万キロ未満、1万キロ以上という3つの区分に分ける形が多いです。こちらについても、当然走行距離が少なければ、事故のリスクも少ない形になるので、年間5000キロ未満を選択すると保険料が最も安くなります。

ただ、保険加入時の年間の走行距離の申告については、あくまで自己申告になるために、設定した上限の走行距離を超えてしまった場合は保険会社に連絡して、再度加入内容を見直す必要がでてきます。それを行わずに、万が一事故等を起こしてしまうと保険金が支払われないという事態も想定されます。また、こちらも各保険会社によってサービスは異なるのですが、ソニー損保では、走行距離が設定より超えても追加の保険料の支払いが不要だったり、逆に走行距離が上限に満たない場合は、走らなかった分の保険料について、翌年の保険料から割引になるというサービスもあります。各保険会社のサービス内容をよく調べ、自分に最もあった保険を選択することで、保険料についても節約することができます。