それは、忍ぶ想い
それは、永遠の誓い
それは、心からの願い
それは、抱き続けた後悔
そして、●●日の約束――
親に捨てられ、イギリスの養護施設で育てられた『優人』は貿易商を営む鷹倉義臣の養子となり、日本へやって来た。
日本語もろくに喋れない優人を支えたのは、双子の義妹、明るく恥ずかしがり屋の『杏鈴(あんず)』とクールでしっかり者の『杏璃(あんり)』。
初等部のクラスメイト、素朴で優しい『つばめ』と見栄っ張りで素直じゃない『泉』。
恋の意味も知らなかった少年と少女は笑って、泣いて、かけがえのない絆を育んだ。
それから10年――
街の景色は大きく変わり、優人達も変わった。
――けれど、変わらないモノもある。
「 あの日の約束……覚えてる? 」
10年前に海外へ引っ越した、もうひと組の双子の幼なじみ。
『ヘキル』と『ヒカル』が、再び優人達の前に現れたことで止まっていた『想い』が、再び動き始める。
豊穣なる日々<クローバーデイズ>は、ここから始まる――