平成20年（2008）の世界的な金融危機で急激に経済状況が悪化し、企業による解雇や雇い止めが急増。国は雇用悪化に歯止めをかけるため、雇用調整助成金の支給要件を大幅に緩和し、助成率を引き上げた。同年12月に新設された中小企業緊急雇用安定助成金では、助成率が5分の4に引き上げられ、翌年2月には大企業に対する助成率が2分の1から3分の2に引き上げられた。さらに同年6月には、所定の期間解雇等を行っていない企業に対する助成率が中小企業は10分の9、大企業は4分の3に引き上げられた。また、支給限度日数が3年間で150日から300日に延長され、1年間200日までとしていた制限が撤廃された。

これは東京ですが、雇用調整助成金の不正受給がたくさん発覚してます！

公表された企業と不正受給額は、浜松市南区の情報サービス業「アバンセシステム」３７８７万円他・・・いずれも返還したか返還の意思を示しているという。

静岡労働局は１２日、出勤簿などを偽造して支給申請を行い、雇用調整助成金・中小企業緊急雇用安定助成金を不正に受給した３事業主を公表した。
　助成金を不正受給した事業主は、学習塾「松本工業舎」▽「協同組合ＳＥＩＴＯ」▽情報サービス業「アバンセサポート」（浜松市東区薬師町、村山邦彦社長）＝同７２５万７１５５円。

　同労働局の調べによると、３事業主は中小企業緊急安定助成金の対象となる休業・教育訓練を実際には実施していないにもかかわらず、出勤簿などを偽造して実施していたように支給申請を行い、助成金を不正に受給したとしている。