【致死率50%】韓国で大流行のMERS、日本上陸は防げるのか

韓国で広がっている、新型ウイルスのMERS。お隣の国だけに、日本への上陸が懸念されています。

kokaneewadokonee さん

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中東呼吸器症候群(MERS)

2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症です。

2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。

主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。

肺炎(異型であるので診断に注意が必要)を主症状としており、死亡率が40-50%前後と非常に高い。

韓国で大流行

中東呼吸器症候群(以下、MERS:マーズ)が韓国に上陸。そして、感染が日に日に拡大しており、死者も出ているというニュースが連日大きく報道されています。

この流行は、たった1人の68歳の男性から始まりました。

 この男性は、4月18日から5月3日までに、バーレーン → アラブ首長国連邦 → バーレーン → サウジアラビア → バーレーン → カタールと中東各国を訪問しました。5月4日に帰国し、その6日後に発症しました。

 4カ所の病院をまわりましたが、症状が治まらず、4つ目の病院でMERSの検査を行った結果、陽性だったため、隔離されました。

潜伏期間を経た11日に発症し、複数の病院で受診。9日後の20日、ようやくMERSと確定した。韓国の病院には、発熱、せきの症状がある患者には、中東訪問の履歴を必ず聞くという"防疫指針"があるが、ズサンさゆえか、誰も守っておらず、たらい回しにされてしまった

20日までのXさんの行動、接触者を当局は把握できず、感染拡大をストップできなかった。XさんをMERSと知らず、見舞いに来た男性はほどなくMERSに罹患したが、香港を経由し、中国・広東省へ出張。そこで中国初のMERS患者が出てしまった

日本への上陸は

依然として終息が見えていないことから、日本にウイルスが入ってくる可能性は決して低くはないと警戒する声も出ている。

じつは、この男性が搭乗していた機体は、翌日、消毒されぬまま中部国際空港にも降り立っていたという。毎年、日本と韓国間は、約500万人が往来している。すでに、感染した人が日本にやってきて、脅威のウイルスをまき散らしているかもしれないのだ。

厚生労働省は1日、全国の都道府県に対し、院内感染対策などを徹底するよう通知した。
空港などの検疫所には、看板が設置され、中東からの帰国者に、発熱などがあれば、相談するよう呼びかけている。

このウイルスの感染のメカニズムは、まだはっきりと解明されていないが、主に、せきやくしゃみなどの飛沫感染が考えられている。

感染者がいた場所を、あとから訪れて感染するような、空気感染はしないとみられている。

 WHOはMERS予防に対して、以下の点に気を付けるよう呼びかけています。

せっけんで手をしっかりと、20秒以上洗いましょう。もし水やせっけんがなければ、アルコール消毒を行ってください。
咳やくしゃみをするときは、ティッシュで鼻と口を覆いましょう。使用済みのティッシュはゴミ箱に捨ててください。
洗っていない手で目・鼻・口を触らないようにしましょう。
体調の悪い人との濃厚な接触(同じコップを使う、キスをするなど)は避けましょう。
ドアノブなど、多くの人がよく触るところは小まめに清掃・消毒を行うようにしましょう。

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