全国で感染続出! 死者も出た「マダニ」に注意

たかがダニ……とあなどるなかれ。

kokaneewadokonee さん

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マダニ被害が続出!

気をつけたいのが、マダニに噛まれて発病する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」や「日本紅斑熱」。

2013年、マダニにかまれて発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡者が相次いだ。被害は西日本だけだったが、2014年3月、厚生労働省研究班の調査で、SFTSウイルスを保有するマダニは全国に広がっていることが判明。

4月下旬にはマダニに噛まれた香川県の男性が日本紅斑熱にかかり死亡していて、厚生労働省は対策を徹底するなど、警戒を呼び掛けている。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。

実はマダニにかまれてもSFTS発症はまれだが、まだ治療薬がないので致死率が高い

インフルエンザのような飛沫感染ではなく、マダニにかまれなければ発症はしない。

日本には47種類のマダニが生息しているが、ヒトにSFTSウイルスを感染させるのはタカサゴキララマダニ(写真1)とフタトゲチマダニ(写真2)の2種類と考えられる。

もっとも大事なのは、噛まれないための対策

SFTSや日本紅斑熱の感染者が出たエリア、あるいは山里に近い場所に行く場合は、長そで・長ズボンの衣服を着用し、シャツの裾はパンツの中に入れること。靴下も丈の長いタイプを履くようにしたい。

基本的に肌の露出をさけ、加えて虫除けスプレーを使うなど、二重三重のケアが求められる。

外から戻ったらマダニが皮膚についていないかどうかチェックも心がけよう。シャワーで全身を洗い流して、噛まれていないか確認するのは効果的

マダニに噛まれていた場合は、無理に引き抜こうとはしないで、皮膚科に行ってマダニの除去と洗浄をしてもらうこと。同時に数週間は体調に気をつけて、発熱などの症状が現れたなら、すぐに医療機関にかかるようにしたい。

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