捕まえたのは、テレビなどの様々なメディアでもお馴染みの沼津港深海水族館・石垣幸二館長
「沼津港深海水族館では週に一回、船で海に出ているのですが、底引き網を上げてみると……、いや~、私もビックリしました」
大きさは30cmくらい。おたまじゃくしのような形で、ぶよぶよしています。今回、水深300mほどのところで捕獲しましたが、さらに深いところに生息している可能性がありますね
捕獲したブロブフィッシュを生きたまま捕獲に成功。そのまま「沼津港深海水族館に持ち帰り、薬の水へと移動させ体の傷を癒した。生きたまま捕獲された大ニュースは海外でも大注目された。
生態は謎だらけでまったくデータの無い状態。何を与えていいのか分からない。石垣さんは小魚の切り身やサクラエビを与えてみたが食べてくれず…。石垣さんの切なる思いは届かず・・・。2日後に力尽きてしまった。
どこか愛嬌も感じさせる「ブロブフィッシュ」は現在、7種確認されているようだが、今回発見された個体はいずれにも当てはまらず、全くの新種と思われる。
ブロブフィッシュ(ニュウドウカジカ)は深海魚で、主にオーストラリアやタスマニア島、ニュージーランド近辺の深海に生息している。
ゼラチン質のぶよぶよした体は、うきぶくろなしでも漂うことができ、深海の甲殻類を丸呑みにすることができる。よくトロール漁船の網にかかり、数が減っている。
体の造りは筋肉がとても少なくそのほとんどが水よりも密度が少ないゼラチン状の物質で構成されていて、これによって泳ぐことなく海底面から体をわずかに浮かせることができるため、筋肉やそれらを動かすエネルギーを節約することで不毛の深海という環境に適応できるようになったと考えられている。
英国「醜い動物保存協会」による新マスコットを決める投票が行われ、アイアイやテングザル、カルフォルニアコンドル、モンクフィッシュらの醜い動物を抑え、堂々の一位に輝いた「ブロブフィッシュ」。
その容姿は醜いというよりは愛らしいと感じてしまうほどユーモラスである。日本のネットユーザーからも「ブサかわいい」「うちの会社にいそうな顔」「ゆるキャラみたいでむしろ可愛い」といった前向きな声が多く上がっている。
「醜い動物保存協会」は、英国の生物学者兼タレントのサイモン・ワット氏が終身会長を務める任意団体。容姿に恵まれない動物は種の存続に危険があるとして、醜い生物の認知度を上げるべく活動している。
ブロブフィッシュの体は筋肉が少なく、ほとんどがゼラチン状の物質からなっている。地元の漁師などは食べることもあるようで、その味は「ひじょうに蟹に近い。蟹と比べても少し甘い」と概ね好評だ。
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