【 龍 】
龍の特徴として、角は鹿、頭は駱駝(らくだ)、眼は鬼、耳は牛、胴体は蛇、ウロコは鯉、お腹は蜃(蜃気楼を作り出すとされている伝説の生き物)、爪は鷹、手のひらは虎を持つとされています。四霊の一つである龍は変幻の象徴とされています。また、干支の中で唯一この世に存在しない伝説上の生き物で、干支における龍は、信用と正義感の象徴であり、中国では権力の象徴として言い伝えられています。
龍はウロコのある事からも想像できるように、龍は水と関係があり、水を自在に操る事が出来る霊獣といいます。
神獣・霊獣として崇められることのある龍は出世の象徴としても人気のある図柄です。昇り龍は、地上より天に昇らんとする姿で、百年に満たない黒龍。
降り龍は、天より地上に降臨する姿で、三百年を生きて天に住む青龍と言われているように、生きた年数によって色が違うとも言われています。
昇龍とは、己の災いを天に持っていってくれ、降龍とは天から幸せを運んで来てくれると言われています。
また龍の神通力の源は、手に持っていたり、あるいは首の下に隠されている「如意宝珠」と言う宝の玉によるものです。
この玉の霊力によって、天まで昇ったり地の底まで一瞬に潜ったり、あるいは身体の大きさや形を思いのまま変えることができます。
如意宝珠は宝ものを出す。病気を治す。毒蛇を消す。にごり水を浄化する。災いを防ぐ。など、あらゆる願いを叶えると言われる不思議な玉です。
龍のウロコは81枚あると言われてます。
そのうち喉元にある1枚だけが逆さに生えていて、これを「逆鱗」(げきりん)と言い、それに触られると激高し、触った者を殺してしまうと言われています。
このことから、激怒を呼ぶような行為を指して「逆鱗に触れる」と表現されています。
このように、龍には色々な意味や言い伝えがあります。
西洋に伝わる「ドラゴン」は、強さ・勇気・忍耐の象徴、意味があります。