よく聞く「グルコサミン」の安全性について

グルコサミンという言葉をよく聞きますが、安全性についてはどうなのでしょうか?グルコサミンサプリメントの安全性についてまとめます。

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▼グルコサミンとは

グルコサミンについてご説明します。

グルコサミン(Glucosamine、化学式C6H13NO5)は、グルコースの一部の水酸基がアミノ基に置換されたアミノ糖の一つである。

出典 wiki

細胞と細胞を結びつける結合組織を構成している成分のひとつです。グルコサミンは、私たちの体内でも合成できる物質ですが、加齢とともに合成能力が低下するため不足しがちです

グルコサミンは、カニやエビなどの甲殻類の殻に含まれている成分のひとつであり、これらの生物の殻から抽出された成分が、グルコサミンとして存在しています。

Nアセチルグルコサミンとは、天然型グルコサミンとも呼ばれるアミノ糖という単糖類のひとつです。人の体には肌や関節部分の軟骨、目などに多く存在しています。肌のうるおいを保つヒアルロン酸の生成を促す効果や関節痛を緩和させる効果があります

▼摂取することで、どんな効果が期待できるの?

グルコサミンを摂取することにより、どのような効果を得ることが出来るのでしょうか。

グルコサミンには軟骨を再生させる以外にも、炎症を抑制する効果や血液をサラサラにする(血小板の働きを抑制する)効果などがある

南教授によれば、いま最も注目されているのがオートファジー(自食作用)を引き起こす働きだという。「オートファジーとは、簡単に言うと細胞の中の大掃除です」

グルコサミンを摂取すると、細胞内にオートファジーが誘導されます。それによって、細胞内の大掃除が行われて細胞が若返る。

▼科学的効果も確認されている

科学的な裏付けもきちんと確認されているようです。

グルコサミンやコンドロイチンにおいては、人体に対しサプリメントとして効果あるという報告もあります。

有名な論文で、グルコサミン1500mgを3年間内服し続ける事で、偽薬と比べて膝関節軟骨が減少する割合、膝関節の痛み、膝関節の機能が顕著に改善したと科学的な有用性が報告されています

主観的な感想だけでは無く、客観的評価として3年間膝のレントゲンを撮り続け、関節の隙間をデジタル画像にて正確に測定し、軟骨の減少量を評価したところ、グルコサミン服用にて関節の軟骨の減少が5分の1まで改善した報告しています。

▼そんなグルコサミンの安全性とは

口から摂取するものなので、安全性に関しては間違いないものでなくてはなりません。

安全性については、硫酸グルコサミンは適切に摂取すればおそらく安全と思われており、塩酸グルコサミンは短期間、適切に摂取する場合は安全性が示唆されている

グルコサミン摂取による血糖値、血圧、血中コレステロール値の上昇などが懸念されているので、糖尿病、高脂血症 (脂質異常症) 、高血圧のリスクのある人は注意して利用する必要がある

また、甲殻類海洋生物由来の硫酸グルコサミンは、甲殻類アレルギーの人においてアレルギー反応を誘発する懸念があるので注意する。

妊娠中・授乳中は、安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため使用を避ける

▼安全といっても、過剰摂取は避ける

どんなものでもそうですが、過剰に摂取することはよくありません。特にサプリメントなどは用法容量を守って摂取するということが求められます。

過剰摂取はどんな薬やサプリメントでも体調不良の原因となりうるので、あくまで用法・適量をしっかりと守った上での服用・摂取に限ります

また、持病などがあり、ほかの薬などを服用されている方は、グルコサミンの摂取の前に医師に相談することを勧めます。

体内のグリコサミノグリカンの現象が少ない若い人が長期的に摂取すると、軟骨の再生能力が低下する可能性を指摘されているので、必要がない方の無闇な摂取も安全性を低下させます

▼アレルギーがある方の為に植物性のものもある

タンパク質に対してアレルギー反応が出る方もいるので、最近では植物性のものもあります。

通常グルコサミンのサプリメントなどはその抽出過程からアレルギーの原因となるタンパク質は分解されていますが、中には精製度の低いものもあるので注意

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