電通が毎年発表している「日本の広告費」２０１２年版によると、昨年の総広告費は５兆８９１３億円。前年比１０３・２％と５年ぶりに前年実績を上回った。

　フリーペーパー・フリーマガジンは２３６７億円で前年比９２・８％。このうちフリーペーパーは７９１億円、前年比９３．８％。業種別にみると「不動産・住宅設備」「各種サービス（美容）」「案内・その他（求人）」などは堅調であったが、「流通・小売業」「自動車・関連品」「外食（グルメ・飲食業）」などの業種が減少傾向となった。

　フリーマガジンは１５７６億円、前年比９２・３％。フリーマガジンはウェブへの移行と休刊が進んでおり、２０１２年も引き続き淘汰が進んだ。レスポンス系広告主の多い媒体については、費用対効果の要望が高まり、単価の下落を引き起こしている。

　なお、(株)電通　電通総研では「日本の広告費」の調査に付随して行なった「２０１２年フリーペーパー・フリーマガジン広告費調査より－フリーペーパー発行社・発行紙誌の動向」を発表している。ここでは同調査の概要と結果を紹介する。