【金とプラチナを知る】投資で儲けるための値動きの読み方

安全資産といわれる金・プラチナ。この二つの値動きを知って効果的な投資戦略を立てましょう。

suppper さん

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金とプラチナ、どっちが高い?

2011年以降、国際商品市場で珍事が続いていた。本来は金より高いはずの白金が、長期にわたり金を下回る

世界経済に不安が強まる場面では両者の価格が逆転することがある。今回、最初の逆転はリーマン・ショック直後の08年12月。その前は日本が金融危機のまっただ中にあった97年1月である。

安全資産といわれる金

金は発行元がないことから「誰の負債でもない」ため信用リスクがなく、世界中でその価値が認められていますので、人類の歴史上、一度たりとも無価値になったことはありません。

人類共通の資産である金は世界中のマーケットで取引され、日々公正な価格が決定されていますので、世界のどこでも換金できます。

世界経済に不安が強まれば「通貨の顔」を持つ金に投資資金が逃避する。

一方、プラチナは工業と根深い

白金は需要の6割が工業向け。多くは自動車の排ガスを浄化する触媒に使う。自動車産業を中心に世界景気が落ち込めば需要は減退し、国際相場に下げ圧力が強まる傾向がある。

 97年時点では世界の白金消費量の4割強を日本が占めており、日本経済の不安が国際商品市場で白金売りを誘った。

金とプラチナの価格が株価に影響?

白金価格を金価格で割った比率は、代表的な米国の株価指数であるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種平均と相関関係が強まっている

米国の株価は昨年末に向けて史上最高値を更新し、同時に白金価格を金価格で割った倍率は1.1倍に達した。景気回復と米株価の上昇が続けば、倍率はもっと上がることが予想される。

逆に倍率が下がり、価格差が再び縮小するようだと世界景気と株価の先行きに再び暗雲が広がる。

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