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男優では、三船敏郎かな。大根役者って言う人がいるけど、そんなことはない。『七人の侍』の三船敏郎ってほんとに上手いよ。男が見てもゾクゾクする。
出典 おまえの不幸には、訳がある!―たけしの上級賢者学講座
パンツに大麻隠しただけじゃない。あの人は人間としても凄かった。役者としてもそうだけど、地方地方に必ずタニマチみたいな人がいた。しかも、みんな、「俺が勝さんを支えているんだ」と思い込んでいる。 人をたらしこむ天才的な魅力があったな。
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アメリカの大統領ってのはこんなにカッコいいのかって初めて思ったのがケネディだったね。当時の日本の総理大臣っていえば、岸とか池田だもの。最近の総理と見比べると、はるかにマシなんだけど、ケネディとは比べものにならなかった。
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アメリカに自信を付けさせ、今の繁栄の基礎をつくったのは間違いなくレーガンだよ。おまけに役割を終えたら、ただのボケじじいになってるってのもさすがだよ。
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毛沢東は全然ダメ。同じ逃げるにしても長征はなんだか貧乏臭いし、勝った後もやってることは人民公社に文化大革命。この貧乏臭さはどうしようもないよ。(略)虐殺といえば、東の毛沢東、西のスターリンが両横綱。
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蒋介石ほど図々しい奴はいないよ。言ってみれば、戦に負けた平家の落人だろ。落人なら山の中でひっそり暮らしてるもんだよ。 それなのに、台湾に逃げていって、国までつくっちゃった。 おまけに故宮から国宝の美術品やら何やら山ほど持ち出して、博物館までつくってる。命が危ない時に、美術品をあれだけ持って逃げるんだからたいしたもんだよ。 二十世紀の盗賊番付をつくったら、一位は間違いない。
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アメリカを仕切ったフランクリン・ルーズベルトは、日本を引っ掛けてワザと真珠湾を攻撃させた張本人。ヤルタ会談でスターリンに対日参戦をそそのかしたのもこいつだよ。 スターリンを抱きこんで戦争を終わらせた偉大な大統領ってことになってるけど、結局はソ連を増長させて冷戦のもとをつくっただけだろう。
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ヒトラーは二十世紀が生んだ最大のヒール。やることなすこと桁違い(略)。 発想は天才的で、宣伝相なんてのを置いたのもヒトラーが最初だった。演説の仕方一つでも、夕日がここに来た時に音楽が流れて幕が上がるとか、全部計算して演出していた。まるで劇団四季だよ。(略) 聖火リレーってのは、ヒトラーがベルリン・オリンピックでやり始めたものだからね。平和の祭典とか言いながら、ヒトラーの考え出した聖火リレーを今も続けているんだから大笑いだよ。 悪い奴には違いないけれど、もともとはドイツの閉塞状況の中でナチスが選挙で第一党に選ばれ、国民を熱狂させたのがヒトラーだった。 ユダヤ人さえ味方に付けていれば、悪魔のように言われることもなかったはずだよ。
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ヒトラーに比べれば、連合国側の連中ってのは情けないというか、小ずるいよね。 フランスのド・ゴールなんて、第五共和制だとか、強い大統領だとか後で吠えても、第二次大戦では負け続けてただけじゃないか。 俺たちはヨーロッパだって気取ったって、アメリカがいなかったらどうにもならなかった。チャーチルだって同じだよ。
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去年の沖縄サミットで、大笑いしたのが、クリントンの演説だよ。 沖縄の米兵が少女にいたずらしたことを取り上げて、「非常に恥ずかしいことだ」って言ってた。 だけど自分はネエちゃんをホワイトハウスに連れ込んで、葉巻突っ込んだりしてたわけだろう。お前の方がよっぽど恥ずかしいって。
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サッカーは中田英寿。セリエAに行ってあれだけ活躍したわけだから。 日本の若手がどんどん伸びて来てるのも、中田がいたからだもの。一つの時代を作った男だよ。
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映画監督は黒澤明だね。やっぱり凄いよ。特にフレームへのこだわり方とかね。 黒澤さんはフレームの中のもの全てに気を配ってるんだ。主役以外のものが変な動きをすると怒るわけ。一つの絵として見てるんだよね。
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オレの映画ってのは絵としては淡白でさ、重厚な絵ってのが撮れないんだ。大島渚監督なんか、例えば「戦場のメリークリスマス」を見直すと、いかにも重厚な絵があるよ。オレにはとても撮れない絵で、ダルいんじゃないかって感じがするんだけど、その重苦しさがやっぱりちゃんとしているんだ。大島監督は頭のいいエリートでオレにはないものがあって、やっぱり大したもんだと思うね。
出典 こんな時代に誰がした!
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