「マッハ１」とか「マッハ２」だとか・・・。
他の乗り物の場合には「時速○○キロ」と表現するのに、航空機の場合は「マッハ」でスピードが示される。
　これはなぜかというと、飛行機の性能を示すうえで速度は大きく関係するわけであるが、「時速○○キロ」という速度はあくまでも「地上に対しての速度」であり、飛行機に使うにはあまり意味のない値になってしまうから。

　目の前で金属の塊が宙に浮く。
・・・誰もが考えて不思議に思うことだ。
「何で飛行機は空を飛べるの？」

　航空機が地上にいる間には作動させてはならない機構や装置がある。
軍用機の場合はさらに爆弾やミサイルなどの搭載物を発射（発火）できないようにしておかなければ任務が遂行できないどころか自爆してしまう恐れがある。これらを地上にいる間無効にしておくのがグランドセフティーピン（地上安全ピン）だ。
　また、アンテナやセンサーなどの突起物で人がケガをしたり、それらを壊してしまわないために地上ではこのような突起物にはカバーをつける。

　飛行機のネジは飛行中に緩まないようにいろいろ工夫されている。
セルフロックナット
　今回は、この緩み止めについての話。

　主翼の両端に小さな縦の翼がついていることがある。
今となっては結構有名なので知っている人も多いと思うが、この小さな翼は「ウイングレット」と呼ぶ。
　これがついているだけで燃費が良くなるという魔法のような翼だ。

　航空自衛隊の戦闘機は、離陸時、滑走路に進入する直前に滑走路わきのスペースであらかじめ待機していた整備員に最後の点検を受け、本当に問題がないことを確認してから離陸する。文字通りラストチャンスとなるチェックだ。

「それってＧがすごいんでしょ～？」
「ヒコーキの整備員をやってます」って言ってそれが戦闘機と知るとみんな「乗ったりするの？」となり、それに続くセリフは申し合わせたようにこれになる(笑)
“たかが整備員”でこうなのだからＰは１０倍同じ質問を受けているだろう。