同社が開発した新しいタイプの塗装材は、日中に太陽の紫外線を吸収し、夜にエネルギーを放出する。これで微細粒子が発光し、道が明るく照らされるという仕組みだ。この処理は、コンクリート製から木製までほぼすべての硬表面に適用でき、既存の舗装を除去する必要もない。
この新しい塗装材の初めての実地試験は、ケンブリッジのクライスツ・ピーセズ公園の歩道で行われた。まずは、基礎となる歩道を再舗装した後、数名の技術者がその上に接着剤の薄い層を塗布し、骨材(滑らない岩のような材料を特殊配合したもの)を載せ、最後に光る塗装材を適用した。
開始から終了までで処理された面積は150平方メートルで、歩道は4時間もたたないうちに歩けるようになった。
この塗装材は、高速道路や都会の道路にある街灯にとって代わることはないだろうが、自転車道路や歩道に使用すれば、都市部の光熱費の削減につながる。通行量の多い道の再舗装または補修を行うときが来たら、ひとつの選択肢になるだろう。